ローマ旅行記 第5日目

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いよいよ、ローマ旅行記の最終日となりました。

この日の最初の主な目的地はパンテオンだったのですが、その周辺にあるいくつかの教会も予定に組み込んでいました。パンテオンの周辺には有名な教会が密集していますので、パンテオンを訪問される際はこれらの教会にも時間の許す限り足を伸ばすことをお勧めします。それぞれに異なる趣きがあり、非常に興味深いです。

私たちが最初に訪れた教会は、サンタ・マリア・マッダレーナ教会 (Santa Maria Maddalena) といいます (以下の写真)。オリジナルの建物は1586年に建築されましたが、現在の建物は1699年にバロック様式で再建されたものです。ただし正面のファザードは、当時のローマの教会には珍しいロココ様式になっています。教会内部も美しく、天井にはフレスコ画が描かれていました。

サンタ・マリア・マッダレーナ教会

サンタ・マリア・マッダレーナ教会

 

次に訪れた教会は、サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会 (San Luigi dei Francesi) といいます。このローマのフランス国民教会は、聖母マリア、フランスの守護聖人ドニ、フランス王ルイ9世に捧げられています。豪華できらびやかな内部 (下の写真) はまるでフランスの宮殿のようではありませんか? この建物は1518~1589年の間に建築されましたが、内部は1749~1756年に再建されたものです。この教会は、カラヴァッジョが描いた聖マタイの生涯の絵で最も有名です。数ある礼拝堂の中の1つには、カラヴァッジョのドラマチックな『聖マタイと天使』、『聖マタイの召し出し』、『聖マタイの殉教』の3部作が並んでいます。カラヴァッジョがお好きな方にとってはこの教会の訪問は見逃せません。

サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会

サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会

 

次はいよいよパンテオン (Pantheon) です (以下の写真)。2,000年の歴史を誇るこの世界最大のコンクリート・ドームは、古代ローマのすべての神々に捧げる神殿として紀元前27年に建築され、ローマ皇帝ハドリアヌス帝によって126年頃に再建されました。この建物は、7世紀以降は聖母と殉教者を祀るローマカトリック教会として使用されるようになったため、ほかのローマ時代の遺構とは異なり、略奪や破壊を免れることができたのです。この円形の建物のクーポラ (丸天井) の頂上には大きな天窓があり、それが唯一の光源となっています。パンテオンには画家ラファエッロの墓、イタリア国王ウンベルト1世、初代国王V.エマヌエーレ2世の墓が祀られています。

パンテオン

パンテオン

パンテオン内部

パンテオン内部

 

パンテオンの後は、さらに周辺の教会を2か所ほど訪れました。以下に示す教会はサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会 (Santa Maria Sopra Minerva) といいます。このドミニコ会の教会は、ゴシック様式の内部構造を持つローマで唯一の建築物です。教会の建築は13世紀に始まり、内部は1453年に完成しましたが、さらなる改築が16世紀に行われました。この教会には数多くの絵画の名作が収められており、ここはまたガリレオが1633年の裁判で異端の罪により裁かれた場所でもあります。裁判に負けたことでガリレオは自らの地動説を否定することを強制されましたが、「それでも地球は廻っている」とつぶやいたという言い伝えは有名ですね。

サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会

サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会

 

次に訪れた教会は、イエズス会の母教会であるジェズ教会 (Il Gesù) です (以下の写真)。この教会の建築は1568年に始まり、1584年に奉献されました。バロック様式の内部には、『キリストの御名の勝利 (Trionfo del Nome di Gesù)』 という天井のフレスコ画や、聖イグナティウス・ディ・ロヨラの礼拝堂、聖フランシスコ・ザビエルの礼拝堂などの豪華絢爛な礼拝堂が含まれています。聖フランシスコ・ザビエルの礼拝堂の祭壇には彼の右腕の一部が奉られています。

ジェズ教会

ジェズ教会

 

この後は、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂を望み、バスターミナルにもなっているヴェネチア広場 (Piazza Venezia) まで歩いて行きました (以下の写真)。ここで、次の目的地であるサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂に行くためのバスを待ちました。私たちは1日パスを持っていたのですが、 バスの中にチケット購入機があったものの、バスに乗るときにチケットを買っている人やパスを見せている人が誰もいなかったんです。降りるときもそのままでした。みんなただ乗りしてるんでしょうか??? 不思議でした。バスの中では地下鉄のように次の停留所のアナウンスがあるか、または次の停留所がどこかに表示がされるものと思っていたら、何もなくてびびってしまいました。緊張しながら地図と周りの景色を見続けて、なんとか無事に正しい目的地で降りることができました。でもどこで降りるか不安な方は、乗車時に運転手さんに目的地の停留所に着いたら合図してもらうようにお願いしておくか、周りの人に尋ねることをお勧めします。

ヴェネツィア広場

ヴェネツィア広場

 

さてこちらがサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂 (Arcibasilica Papale di San Giovanni in Laterano) です (以下の写真)。これはローマの四大バシリカの1つに数えられますが、ローマ司教としての教皇の司教座聖堂 (カテドラル) として、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂を含むその他すべてのカソリック教会よりも上にランク付けされています。この大聖堂の歴史は1,700年前までさかのぼり、古代ローマのコンスタンティヌス帝が313年頃にキリスト教を公認し、その当時ラテラーノ一族が保持していた土地とラテラーノ宮殿をローマ司教に与えて聖堂を建てるように命じたのが始まりです。宮殿/大聖堂はその後ローマ司教である教皇の司教座聖堂となり、1309年にフランス人教皇クレメンス5世が聖座をフランス領アビィニョンに移すまで継続されました。その後宮殿/大聖堂は2度の火災によって退廃していき、結局教皇の住まいはサンタ・マリア大聖堂を経て新たに建築されたバチカン宮殿に移動されました。その数百年後、17世紀と18世紀にこの大聖堂は再建されていったのです。

サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂

サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂

サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂 (内部)

サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂 (内部)

 

この後は近くの駅からメトロに乗ってテルミニ駅に向かい、駅ビルのカフェテリアで軽いランチを取りました。大きな駅なのでかなり混んでいてあまり落ち着けませんでしたが、カフェテリアといえども食材は新鮮で、夫が食べたティラミスはお酒がしっかり利いていておいしかったです。その後、駅から近いサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂へと歩いて行きました。この大聖堂もローマの四大バシリカの1つです (以下の写真)。この大聖堂は、聖母マリアに捧げられた教会としてはローマで最大です。この大聖堂は教皇シクストゥス3世 (432-440) の命で建築され、以後さまざまな増築や再建が行われました。主な作業には、13世紀の祭壇上方のアーチとモザイクの追加、14世紀のシスティーナ礼拝堂の建造、15世紀の鐘楼の建造、18世紀のファザード (正面) の再建などがあります。この大聖堂には何名かの教皇の墓に加えて、バロック芸術の巨匠であり、ローマを絢爛豪華な装飾にあふれる美の都に変貌させたベルニーニの墓があります。この大聖堂が私たちの最後の見学場所となりました。

サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂

サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂

 

さてローマの最後の夜のディナーには、トリップアドバイザーとYelpでのレビューがとても良かったパンテオンの近くにあるAl Duelloというレストランを選び、ホテルのフロントで予約をお願いしてありました。このチャーミングなこじんまりとしたレストランは大通りから少し外れた路地にあってちょっと探すのが大変だったのですが、頑張って探す価値があります。ローマで食べたディナーのうち、ここが一番高かったのですが、サービスとお料理の質の高さでも一番でした。給仕係は皆対応がとても良く、選んでもらったイタリアンワインも絶品でした。下の写真は夫が注文したイタリア版のオニオングラタンスープです (写真がぼやけていてすみません)。グリュイエールチーズなどを使うフランス版のオニオングラタンスープとは異なり、ペコリーノチーズが使われていました。

イタリアンオニオンスープ

私が注文した前菜は、手作りリコッタチーズに胡桃、蜂蜜、コーヒーがかけられたものです (以下の写真)。とっても新鮮でした。

リコッタチーズの前菜

プリモ (1皿目の主菜) には手作りラビオリを2人で1皿注文したのですが、ちゃんと2皿に分けてくれました (以下の写真)。普段私はラビオリやトマトソースのパスタは決してと言っていいほど注文しないのですが、このラビオリはパスタもソースも当然ながら手作りで絶品でした。今までで一番おいしいラビオリだったと思います。

ラビオリ

セコンド (2皿目の主菜) に夫が注文したのは以下のヒレ肉のステーキです。量もちょうどよく、お肉もジューシーでソースとよくマッチしていたようです。

ヒレ肉のステーキ

以下は私が注文したお料理です。これ何だかわかりますか? 白身魚にポテトの薄焼きが上に載せられたものです。魚の名前はイタリア語だったのでわかりませんが、地中海沿岸から空輸された新鮮な魚だそうです。注文時に大きなお皿に4種類の生の魚を載せてテーブルまで持ってきて見せてくれたのですが、何が何だかよくわからなかったので一番のお勧めを選んでいただいたものがこれです。その後、魚をカットする前にグリルした丸焼きの魚もわざわざテーブルまで持ってきて見せてくれました。徹底したサービスです。とても新鮮でまろやかな味の魚とかりっとしたポテトがよくマッチしていて、かなり大きな魚だったのですが、ぺろりと平らげてしまいました。ローマに行く前に、ローマのシーフードは美味しくないと何度か耳にしたのですが、ここで食べた魚はそんな前評判を完全に覆すものでした。

白身の魚とポテト

最後に夫が選択した以下のデザートはセミフレッドと呼ばれるもので、イタリア語で「半分(セミ)冷たい(フレッド)」という意味です。とても軽くてふわっとした口当たりでした。

セミフレッド

そしてもちろん、私が注文したのは以下のチョコレートケーキです。かなり濃厚でしたがアメリカのデザートのように甘すぎず、量もちょうどよくて大満足しました。最後はカフェインレスの小さなエスプレッソで口直しをして、3時間以上にわたるディナーを終えました。異国の地で最後の夜にとてもリラックスしたおいしいディナーをいただくことができ、私の中ではこれまでの人生で最も思い出に残る素敵な食事の1つとなりました。

チョコレートケーキ

これで旅行記はおしまいです。長いこと最後までおつきあいいただきどうもありがとうございました。説明が細かすぎて退屈されなかったことを願っています。この旅行記を見ていただいて、一生に一度は (できればもっと) イタリアに行かないと人生半分くらい損するという私の信念に納得していただけたら非常に嬉しいです。イタリアの長い歴史、素晴らしい芸術や建築物が目の前に広がったときの畏敬の念は、とても言葉で表すことができません。是非いつかご自分で体験してください。

最後に携帯デバイス用の無料のアプリを1つ紹介させてください。これは Ulmon (Rome Travel Guide and Offline Map) というローマの旅行ガイドのアプリで、英語ですがオフラインで現在位置を確認したり、レストランや観光スポットを検索したり、メトロの路線図を表示できます。歩いてレストランを探す際などは、このアプリにずいぶん助けられました。

それから今回の旅行前に、最も役立ちそうなイタリア語のフレーズを集めた短いリストを作りました。会話本を持ち歩いて言いたいことがどこにあるのかいちいち本をめくって探さなくてもいいようにと準備したものです。Word形式のファイルとPDF形式のファイルを作りましたので、イタリア旅行を計画されている方はよかったらリンクをクリックしてダウンロードしてください。これは何冊かの会話本やインターネットから収集したものですので、イタリア語を話される方、もし間違いが見つかりましたら以下のコメント欄にてお知らせいただければ嬉しいです。よろしくお願いします。

それでは長らくおつきあいいただきありがとうございました。また次回からしばらくはレシピの投稿に戻ります。チャオ~!

 



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米国在住のホリスティックヘルスコーチが米国発の最新健康情報やスピリチュアル情報を、愛と光のエネルギーを埋め込んだ「本日のスマイル」画像と共にメールでお届けします。
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